第五部  差別

    差別

 

 人間は生まれた時からすでに平等ではありえません。身体に障害がある事をはじめ、目に見えない所でも頭脳の資質も色々異なります。

 だからと云って社会的な基本となる事に差別があって良いはずはないのであります。過去の歴史が基本的人権と呼ばれる権利を人類に平等なものとして来たように。財産や賃金に差があって良いはずはありません。

 天皇制を認めておいて差別はいけないは矛盾してると思います。天皇制があることによって残してきた文化遺産には計り知れない貢献があります。差別としての天皇制ではなく区別としての天皇制は残していくべきだと思います。そうしないと残らない文化遺産が必ず出て来ると思います。

 現在アメリカ資本主義社会で云われている能力主義とか競争主義など全く野蛮きわまりないと思います。このような前近代的な状態などは当然否定されてしかるべき考え方であると思います。

 私は、自分の直感からしても他人と差別があるのは好きではありませんし、他人に頭を下げるなどということは嫌悪を催すことであって、誰でも他人の下になるのは気持ちの良いものではないと思います。