資本主義の不安定

 

 現在、資本主義国における、生産物の約九十%は、会社という組織体によって作られています。会社で生産された生産物は色々な形で販売され、販売利益の中から、労働者の賃金は支払われています。

 その結果、残った利益を資本主義は株の持ち分に応じて分けています。さらに残した利益を会社の資本として組入れています。

 生産物は一応市民全体に行きわたると、後は補充分だけ生産すれば十分となり、多くの量は必要となく成ります。従って売れ行きは減少し必要以上の生産設備も労働力(労働者)もいらなくなって来ます。

 これの繰り返しを行っているのが資本主義経済の本質であり、常に不安定さは免れません。