性の偏見

 

 私は性の秘密主義について反省をしています。性もまたこの世の大切なことの一つであってその現実を隠すことなく正確に知らせるべきだと思います。どんなことも隠すことは良くないと思います。性だけは恥らいがある方がよく、ほっておいても自然に知って行くものだから、ほっておいた方がよく、全てを知ってしまったらつまらないという考え方もありますが、この考えかたは間違っているように思います。ほっておいたのではやはり正しい知識は入りにくいし、また別に正確に知ったからといって恥じらいが無くなるものでもないと思います。

 知らないよりも知っている方が間違いも危険もはるかに少なくなるし、変な幻想も持たなく成ります。性というものも幼児から隠すことなく、正確に知って行くべきだと思います。性というものが決して悪いことでも、悪いものでもありません。私は性をあまりにタブー視したり、隠したりしたためにかなり多くの精神的、悪影響を引きずっているように思います。

 性はもっとおおらかな楽しいものの一つであっていいはずであります。性に関することを科学的知識として正しく知っていることが、恋愛や結婚や精神に悪影響を与える等と云うことは全く考えられないし、プラスにこそなれ絶対にマイナスにはならないと思います。

 性をいけないものとしているのは、親や大人たちの羞恥心から来ているのだと思います。羞恥心は決してその人の良さを決めるものではないし、また対象の善悪を決める、何の根拠も持ってはいません。

 性を罪悪視することはないと思います。性も亦一つの事実としてあるだけであってそのこと自体が良いことでも悪いことでもないと思います。