愛の形と幸福の形

 

 愛の形も幸福の形も人それぞれに多様にあって千差万別、人間を変に一様なものとして捕らえない方が良いのではないかと思ます。

 人それぞれに、それぞれを求めて行けばいいのではないかと思います。他人に強制してはならないのではないかと思ます。

 快楽も克己もそれぞれ道としてあるのではないかと思います。人間真実は同じだ。行くところに行けば一つだ等と考えない方が自然な様な気がして来ました。人間それぞれ違うという気がして来ました。ということは他の動物についてもいえるのではないかと思われます。一夫一婦を求めるのも道、多夫多妻を求めるのも道というより、それぞれ必然的にそのような違いがあるのではないかと云う気がします。もちろん私が考えているのは制度としての夫婦ではなく、男女の生活の在り方あるいは結ばれ方を言っているのであります。

 そして制度としての夫婦を求める者もまた心の結ばれ方を求める者もまたあるのであろうとも思います。

 それではどうでも良い、何でもよいと思っているのかと云うとそうではなくて、その求め方に本質的に認められるものと、嫌なものがあるのです。これもまた人それぞれに千差万別資質にそれぞれ違いがあるのだと思います。