神のことども

 

 人類が神を創造したということは、人類には神が必要であったのだと思います。普通に考えて自分の限界を超えた悲しみや苦しみにある時に何かにすがりたい、この悲しさや苦しさから逃れたいと思うのはすごく自然なことだと思います。そのためには現実を超越した絶対的な存在がよく、神というなの絶対的な超越的なものに成って行ったのだと思います。

 限界を超えた悲しみや苦しみから神という存在で救われるのならばそれはそれで良いと思います。悲しみや苦痛から現実的に開放されたり,和らいだりされるのであるならば何も云う事はありません。良いことだと思います。

 人類が神を必要としたことに人間は自分の判断で行動することを非常に恐れている事を、この神の創造の中に認めます。人間は宗教という処世術に従って生活することによって、自分の行動の責任を逃れています。この事が神が生まれる原因の一つでもあると思います。この事はカラマーゾフの兄弟の中の ”Pro et Contra” で大審問官がイエスに民衆の心理として語っています。